Harigane

アイデン&ティティのHariganeのレビュー・感想・評価

アイデン&ティティ(2003年製作の映画)
3.8
<あらすじ>
バンドブームの最中、1stシングル「悪魔とドライブ」がヒットして順調なメジャーデビューを遂げた"SPEED WAY"。
メジャーデビューしても生活が変わることなく、そしてバンドブームも徐々に終焉を迎えつつあった。
理想と現実の狭間で揺れ動くギターの中島(峯田和伸)は、作曲活動をしている際にハープを吹くボブ・ディランにそっくりの男に出会う。
それからというもの、常にディランに見られていると感じる中島は、今の自分がロックからかけ離れている事に葛藤し、自問自答していく・・・

<感想>
かなり前に観た今作✨
るいさんのレビューを見て懐かしくなり、久しぶりに再鑑賞しました😄🙌

これは好き嫌い分かれるだろうなぁ😅
個人的にはめっちゃ刺さる映画で、大好きです🎸🎤
冒頭のバンドブームに関わっていた方々のインタビューシーン。ここからもう胸熱な気分にさせてくれます🔥

バンドマンの葛藤を描いた作品💫
こういった役柄には銀杏BOYZの峯田和伸はピッタリ合いますね🎶
GOING STEADY時代に観に行ったライブの衝撃が今でも頭に残ってます⚡️(ギター弾きながらジャンプして背中での着地、、、めっちゃ痛そうでした😵‍💫)

バンドマンに関する映画って大抵苦悩を描かれている場面の方が圧倒的に多い気がします。。
それだけに、本気で取り組んでる人にとっては本当に自分がやりたい音楽と求められる音楽の違いに悩むことって多いんでしょうね😬

そんな時に中島の目の前に現れるボブ・ディラン(?)
「それがお前のロックか」と言われている気がして、余計に自己嫌悪に陥っていく💦
確かに、憧れの人が何度も目の前に現れたら、自分のやっている事を一体どう思っているんだろうって気になって仕方ないですよね🤥

でもこのボブ・ディラン(?)は怪しすぎて、ちょっと笑っちゃうんですけどね😅
中島が彼女に会いに行く際にすれ違った時もハープで「ヒュッ」と音を出すだけ♪
お前、何なんだよ、とつい言いたくなってしまいました😅(笑)

葛藤に揺れ動く中島に丁度いい距離感で接する彼女役の麻生久美子がとても自然体で素晴らしかったです🌟
「君は不安なの?バカねぇ。誰もいなくなっても、私だけは君の味方なのに」
「君は君のしたいことをすればいいのよ。君にふさわしいと思う事を」
そんなこと言ってくれる彼女、絶対手放してはダメですよ!

最後の彼らのステージは本当に楽しそうだったし、色々な苦悩があるからバンドっていいなぁと感慨深い気持ちになりました😂

そしてエンディングテーマへの入り方もオシャレで最高でした😆
そのエンディングテーマはもちろん、ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」🎶
この曲が流れた瞬間、つい泣いてしまいました😭
Harigane

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