るる

宮本から君へのるるのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
3.8
面白かったし、好きな部類の映画だと思うけど、なんか真正面から好きになれないのは多分、キャラ全員に共感できないからだと思う。
宮本はいいやつだ、熱い男だ、好きな女の敵討で前歯折られても諦めないような男だ。でも、それって別に靖子は望んでないし…相手の気持ち全無視で、喧嘩して、それ見せられてもね〜〜〜ってなっちゃうもん。そりゃ多少はスカッとするだろうが、テメーは爆睡してる時点で終わってんだよな。(悪くないけど本当に…。)バカなのはわかるけど、だからって何でも許されるわけじゃないよ。
靖子も靖子だ。多分メンヘラだ、若干めんどくさい女だ。元カレのこと忘れられてないんだね、なのに結婚するんだね、そう思っちゃうな。この2人、子供が10歳くらいになる頃には別れてそうじゃん、知らんけど。
あと普通に、男が女を守る!みたいな思想が嫌いなんで、それが合わなかっただけです。

でも何が面白いって、やっぱり宮本の熱苦しすぎるところだと思うな。ご飯粒も唾も全部飛ばしながら、感情を露わにする様子に胸を打たれる。職場で言い合いになるシーンなんて、最高に良い!
てかキャスト全員演技が上手すぎるし、そもそもキャストが脇役も含めて良すぎる。公園での靖子の演技、うますぎてさ〜蒼井優さ〜!泣きそうだったよこっちも。演技点だけで+0.3くらい付いてるこの映画。
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