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宮本から君へのQTakaのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
3.9
最強のマッチアップ?
『池松壮亮vs蒼井優』
このバトルは、見逃せない。
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池松壮亮は、『よこがお』で、ついこのあいだ見たばかり。
蒼井優は、今年初めてかな。
いずれにしても、この二人は、年に一度は見たい俳優達だ。
そして、この二人の共演といえば、『斬、』以来ちょうど一年くらい。
凄い映画だったから、この二人が同じスクリーンにいるだけでまた期待しちゃう。
しかも、今作では、また主演の二人。
見ないわけにはいかない。
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「二人のバトル」と言ったが、実のところ映画の中では、至るところバトルだらけであった。
怒鳴り散らすし、殴り合う、そして絡み合う。
スクリーンでは、力と力のぶつかり合い、喧嘩バトルが繰り広げられるけど、本当にぶつかり合っているのは、惹かれ合う二人の間に有った。
確かに、ラガーマンにぶっ飛ばされるシーンは、迫力なんてもんじゃなかった。
顔中血だらけで、シャツも血塗れで、這いつくばって、泣き喚いて、この男の格好の悪さは半端ない。
壮絶な展開もいくつか有るが、本当のバトルは、蒼井優扮する靖子への愛をぶちまける、靖子との戦いだった。
それは、受け止められるかどうか、必死の、命をかけた戦いだった。
戦いは、 相手が居て初めて成立する。
戦いの壮絶さは、互いの熱量に従う。
その熱くて、みっともないほど格好の悪い戦いは、見ていて気持ちが良いくらいだった。
この二人、池松壮亮、蒼井優だからこの熱いバトルができたんだと思う。
この二人だから、期待したし、十分満足できた。
すごいね、この二人は。
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超満足した映画にいくつか思ったこと。
二人の間に、登場する井浦新。
良い人でも悪い人でもない。
むしろ、格好の悪い人が板についている。んん、コレも凄いことかもしれない。
一方で、主役の二人。
蒼井優と池松壮亮のベットシーンが、どう見てもレスリング。
全然エロさがないのは、いかがなものか?これは、演技の問題か、そういうキャラクターか、いや、この二人はどう絡んでもレスリングな気がする…
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池松くんと蒼井優の二人だけじゃなく、スクリーンに登場する面々の実にバラエティーに富んでいる事。
でも、これだけの面々を迎えながら、二人の姿しか残っていない。
二人の泣きながら、怒鳴り合い、抱き合う姿しか残っていない。
やっぱり、 この映画見てよかった。
年に一度は見たい俳優たち。
有る意味で、ノルマみたいなものだけど。
それでも期待を裏切らないから、また来年もこのノルマを果たさなけいればいけないのだろうな。
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