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宮本から君へのmovieJackのネタバレレビュー・内容・結末

宮本から君へ(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原作およびドラマ未観

確かにもの凄い熱量で
終盤には文句なく泣けた

今の時代にはなかなか居ない
昭和的な熱い魂を持った男

私を含めて現代特有の
見て見ぬふりの風潮や
事無かれ主義
無関心な人達に
君・君・君達は
そんな事で良いのか?
良い訳無いだろ…
泥臭く魂焦がして生きろよ…と
身を呈してぶつかってくる宮本がそこに居た

脳内の言葉・心情を全て台詞にし
(最初は喋り過ぎだろ…と違和感満載だが…)
ここぞというシーンは概ね絶叫し
涙と鼻水
そして鼻血を垂らし嗚咽しながら
あい対する演者には勿論
観客に向けスクリーン越しに
訴えてくる熱演凄まじい2人
池松壮亮と蒼井優
もしMX4Dなら唾がかかる演出として
全方向からミストが全編噴出するだろう(笑)

そして勧善懲悪で大逆転的なストーリー展開は誰もが好きなやつだと感じた

だがしかし…
鑑賞中は熱気に乗せられ興奮して観ていたが観賞後少しすると
大筋のストーリーは古き良きカンフー映画
身内がヤられその仕返しに修行を積み
一発大逆転というジャッキー・チェン的な普遍的なお話に感じられ

暴力的なシーンは
監督の前作
ディストラクション・ベイビーズで既に確立されている喧嘩スタイルは流石であったが
暴力での解決は更なる暴力を生むと感じ
終盤はいつどこでヤツが仕返しに現れるのだろうと身構えており
精神的にも完膚なきまでに勝利して欲しかった

また時間経過がコロコロと行き来するも
その効果が余り機能しておらず
伏線回収的な爽快感はなく違和感が残る後味となった(ファンサービスなの?)
・冒頭の傷だらけで公園を歩くシーンはどこに繋がるの?
・宮本が実家挨拶後の就寝時に1人嗚咽の訳は?
(妊娠は100%望んでいないと思わせられ…ヤツの子供だというミスリード目的?…あの対決と決意の後だよね…)
・海での借金告白の真意は…

また突っ込みどころもあり
・靖子の部屋2階なのに普通にベランダから入って来たけど…
・ヤツとの自転車2人乗りは絶対に不可能(激痛で乗れるはずがない)

でも全ては宮本にはなれない負け惜しみと
直ぐに警察に通報しなきゃ的な思考の
貧弱なやさ男の嫉妬
妬み・ひがみ・つらみ・そねみ全快で
思考も掻き乱されまともなスコアはつけれません…

あと
赤ちゃんの泣き顔が明らかに歯の無い宮本と同じとか…ハッピーアンサーが欲しかった(気付いてないだけで解決済?)

最後に
ボス(山里亮太)は耐えれるかな
本当に大丈夫かな…
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