碧翠

花の中の娘たちの碧翠のレビュー・感想・評価

花の中の娘たち(1953年製作の映画)
3.5
東宝初の総天然色映画だそうで

神奈川県の多摩川のすぐ隣、新宿から電車で30分ほどと冒頭のナレーションで言っていたから川崎市多摩地区だろう

岡田茉莉子の赤いチークが林檎ほっぺっぽくて田舎娘らしさを醸し出している
飲兵衛の赤っ鼻おじさんも実際いるし、良い雰囲気
初のカラー作品だからしてメイクを強調した部分もあるのだろう
蝋梅や梅が咲いていたので2月頃か、野良作業で頬や鼻が赤くなっても何ら不思議はない 2月は温暖化が進んでいる現在でもまだ寒い

50年代ゆえ進駐軍らしき軍服を来た男がいたり、オート三輪が走っていたり(ジブリのトトロも50年代で風景が似てる)知らない昔の日本の風景が楽しめる
沖縄返還前だから沖縄に行くことは海外に行くことだったんだなぁ

70年前の映画を現在の感覚で見るのはどうなのか、それでつまらないと言うなら今の映画だけ見てればいい

複雑な結婚事情、次男坊は跡を継げず、土地があっても都会へ行きたい、土地がなくても農家をしたい、パッチリ二重がヒロイン、いけ好かない都会かぶれ、田舎者が東京に憧れるのは何十年経っても不変なのだろう

お姉さんは義理人情を大事にしない電気技師と沖縄へ行かずに朴訥な青年と結婚して良かったよ
碧翠

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