菩薩

昼下りの情事 すすり泣きの菩薩のレビュー・感想・評価

昼下りの情事 すすり泣き(1977年製作の映画)
3.0
女性の股間に素麺を垂らし「ダシ」が美味い美味いと啜る冒頭の阿保さ加減がピークで、後はまぁまぁ平凡な出来。淫蕩ママとその血引く異父姉妹。姉はかつて血気盛んな男共にその身を汚され、これでは嫁にはいけぬと適当に男に身を任せながら生活する道を選ぶ。一方の妹はそんな二人の生き様を反面教師とし、金こそが全てと自立心高く強かな性格。やがて姉には若いヒモが出来、スナックのママから本当のママンの様に甲斐甲斐しく世話する日々が始まるがすぐ様破局。妹の方は姉との関係が拗れた狸親父を上手く取り込み債権取り立てに奔走するが、せっかく貯めた金もちょいと大怪我させた母の情夫の入院費用にあてがわれ露と消える。文字通り裸一貫となった二人の再出発、男の股間はいつだって金と悲劇を生む。姉のヒモとなった純朴田舎童貞青年は服まであてがわれるのだが、それがバッキバキのジゴロファッションでダサいのなんのって…。舞台が錦糸町ってのが良い、ありそう。
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