イチロヲ

ポルノ・レポート 金髪パンマのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
非合法の売春業を営んでいるエロ事師(港雄一)が、白人と黒人の女性を雇用した新機軸のパンマ事業を展開していく。裏社会に潜伏する売春業者の暗躍ぶりを描いている、日活ロマンポルノ。プロダクション鷹製作。

「パンマ」とはパンパンマッサージのことで、パンパン(本番行為)とマッサージを兼ねている売春業をさす言葉。元々は戦後の貧困層が生活のためにおこなっていたものだが、本作では形式だけが残された状態のパンマが題材として扱われている。

白人特有の美肌を拝むことができるが、東映が招聘したサンドラ・ジュリアンやクリスチーナ・リンドバーグには到底及ばず(素人臭さが良いという側面もあるが)。黒人女優のヌードも美麗とはいえず、突然飛び出す「ぬっぺらぼう」にギョッとしてしまう。

前半部では、宮下順子などの女優陣が映画館前でサイン会をしている様子が収められている。そして、新宿で声掛けスカウトを試みるシーンでは、エキストラ相手ではなくガチでやってるように見える。ゲリラ撮影の妙ほど、面白いものはない。
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