追記
監督名から『獣欲の森』の異名かと思ったら、別作品だった💦
『獣欲の森』はFilmarksに記載無し。
日活スウェーデンポルノ第四弾『獣欲の森』。
資格取得の為に二年間の約束で街を出た恋人を待てずに年上の弁護士と結婚してしまったものの、彼を忘れられず苦悩するヒロインの話・・・
なのだが、もともと大した話でもないので尺が足りないのか、やたらと一つ一つのシーンが長くて単調。
しかも、登場人物全員が頭のネジが緩んでいるのか、インストールされている行動プログラムにバグがあるとしか思えない素っ頓狂な行動の連続に呆然とする。
特にヒロインの家に勤める従僕のロボット風味が謎過ぎる・・・ビビった。
まぁ、日活スウェーデンポルノの他の作品も似たり寄ったりではあるのだが・・・それでも作家性という名の映像美学と、どうかしている物語、香り立つ日活ロマンポルノ臭が、ある種の奇形的面白さを醸し出しているのだが、この作品にはそれが無いんだな・・・。
それ故に、言われなければ往年のスウェーデン製の日本語吹替版洋ピン映画だと思ってしまうかもしれない・・・かなりつまらない部類の。
ただ、昔の恋人が帰って来た後半あたりから、急にねっとりと舐めるように裸体をアップで撮り始めたり、今まで単調なクラシック音楽を用いていたのに、ロックがかき鳴らされ始めたり(これが無茶苦茶カッコいい!)、監督が変わったのか?というくらい転調する。
特にこのサイケなロックがかかり始まるディスコバーでのシーンのサバトっぷりは見どころで、徐々に服を脱ぎながら乱舞する男女の動きの切れの良さは関心してしまう。ここに8分も使うことは無いが。
鳴り響くロックと急に動き始めた物語、これは!?と期待したその先に、急転直下、驚愕のラストが・・・。
もしかしたら、いけないお薬でも吸いながら見ると面白いのか?