平和を祈るヒツジくん

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerの平和を祈るヒツジくんのレビュー・感想・評価

4.8
「お前たちの平成って醜くないか?」
仮面ライダーのオールスターものだというので見てみた。
長篠の戦いがおかしな方向に変わっているという幕開けから物語は始まる。

信長が福田雄一作品から来たみたいなキャラで笑う。仮面ライダーが乱入してくる長篠の戦いってなんじゃそりゃ!?と思っていると
主人公の常磐ソウゴが「歴史ってものは俺たちが勝手に想像しているだけだし、信長だってこの時代の今を生きてるんだ」と、実際の信長を見て一言。そういうものかなあ、うーん……

敵の仮面ライダーバールクスが言い放つ「お前たちの平成って醜くないか?」という罵倒。へ、ヘイトスピーチ……!
ヤロウ、タブー中のタブーに触れやがった……。殴りてえ〜と思うぐらい憎たらしいバールクスですが、平成は激動の時代で、平成仮面ライダーはめちゃくちゃやっていたのは事実。醜いと言われたら、割と言い返せない。
しかし常磐ソウゴは幾度の敗北を乗り越え、バールクスの考えを否定する。
「俺たちは瞬間瞬間を必死で生きてるんだ!今を生きてる奴をバカにするな!」
祝え!〈瞬瞬必生〉、誕生の瞬間である!

自分は響鬼とカブトが好きなので、活躍しているところが見られて嬉しい!
しかもナンバリングのキャラだけでなく、あの本家超えをして東映に消された「仮面ノリダー」、戦隊仮面ライダー、漫画版のクウガ、稲垣吾郎ちゃんの「仮面ライダーG」なども参戦!?すごない!?

トドメの平成キックが小渕恵三すぎて笑う。お祭り作品だからまいっか!

最初と最後にゼロワン出して、令和への引き継ぎまで完璧!素晴らしいオールスター映画でした!

「俺たちは、瞬間瞬間を必死で生きてるんだ!!」
「未来は、誰にも分からない」