nori

アラン・ドロンのゾロのnoriのレビュー・感想・評価

アラン・ドロンのゾロ(1974年製作の映画)
4.6
何度観てもいつ観ても面白い!!
あのテーマ曲が流れると、ワクワクする!!

子どもの頃のテレビ映画と言えばアラン・ドロンだった
渋くて悪役が多かったと思うけど、これはコミカルな勧善懲悪!

野沢那智さんの吹き替えがとても素敵で「えいがっていいなー」子どもながら感動した。

大人の男性が、弱い立場の子どもや女性に優しいと言うだけで、日本の昭和の女の子には憧れのヒーローだった。

今みるとドリフっぽいギャグシーン満載だし、アラン・ドロンの殺陣はちょっと拙いとこもありどこかのどか。
でも剣さばきや身のこなしは意外と俊敏でうっとりする。
セリフは英語で、鼻にかかったような発音がフランスっぽいってことかな?声までセクシー🎶

当時40代のアラン・ドロンは、自身の息子に「カッコイイ父親」を見せたくてこの役を演じた、と何かの記事で読んだことがある。

ラスト20分の死闘はほぼスタントなしで、空調の効かない塔の中はとても暑かったらしい。
撮影終了後には10kgも体重が落ちたほど。

端正な顔立ちから親しみやすい笑顔がこぼれると夢中で見入ってしまう。
そしてマスクの奥の美しく蒼い瞳がたまらない!

当時は「なんであの娘さんとキスしたのに結ばれないで去っていくんだろう」と不思議だった。

あの時のアラン・ドロンより大人になった令和の今では
「…総督役の時はおネエ系…もしやディエゴはあれがホントなのでは?!」「欺く為とはいえ大佐と腕組んで楽しそうだったよな」
など新しい気づきもあった。

今の若い映画好きな方たちにもぜひ楽しんで頂きたい作品です!
nori

nori