A・ドロンがその円熟期に子供のリクエストに応じて制作した作品。
そのため、残酷なシーンは無く、ドロン自身、珍しくコミカルな役とシリアスな役を演じ分けている。
D・テッサリの演出は手堅いがコメディシーンは今ひとつだし、子供にわかりやすくするために勧善懲悪のドタバタ劇で牧歌的とすら言える。
ただし、子供向けにしては120分は長いし、大人向けにしてはドダバタにありきたりのキャラ設定で退屈。
バンデラスの「マスク・オブ・ゾロ」とはテイストがかなり違っているが、ドロンは以前「黒いチューリップ」と言う似たような作品も作っているのでゾロに興味があった?
金持ちの能天気提督が、裏で正義の味方として戦うと言う図式は、少し「バットマン」に似てる。