ロン毛からバッサリ髪を切ったドニー兄貴。
実は曰くつきの作品。続編を作る予定で前作を公開したが、興行が失敗に終わったため続編の製作はストップする。しかし製作側は姑息な手段を弄する。前作で撮影したフィルムをツギハギして、勝手に後編を製作し、しかも、ドニー兄貴には内緒で公開してしまい裁判沙汰となったらしい。
前作からの引用場面が尺稼ぎに用いられ、物語の整合性や論理性も穴だらけ。しかも“倭寇”なんて用語を使っていることからもわかるように、とても反日的な内容。トンデモな日本設定として日本の戦国時代の君主：北条家が登場する。この武将を倉田保昭が演じていて、ドニー兄貴とのチャンバラシーンは今作唯一の見どころ。
娯楽作品のはずなのに、ドニー兄貴の出身の村の家族からみんな、ヒロインまで死んでしまうという救いの無さっぷり。
そしてよくわからないまま劇終。なんだかなぁ…って感じでした…。
