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無垢なる証人のTAMUのレビュー・感想・評価

無垢なる証人(2019年製作の映画)
4.4
『ワンドゥギ』、『優しい嘘』等のイ・ハン監督作品。ストーリー展開の巧みさと優しく包み込むタッチは敬愛するレベル。
思い入れの強さもあったが、中盤から涙が溢れる事多く、最終的には…w

さすがチョン・ウソン先輩主演ですから、両サイドおばさまに挟まれまして。何故か両サイドとても冷静。こっちは恥ずかしくなり、終盤涙が止まらないのを抑えるのに必死。そこに最後のキム・ヒャンギのセリフ。一瞬のタメに何を言うか察知し、それ言ったらおじさん声出して泣いちゃう、と大慌てした一作💦

派手なアクションもチョン・ウソンがグラス喰ったりもないが、気持ちの高まりを積み上げていく展開。
そしてジャンルに捉われずに、真骨頂である差別の領域に一石を投じ、それぞれがドラマを通じて成長して終わる。見てるこちらも成長する。流石です!

チョン・ウソン先輩に関しては、ここのところ人間離れした役が続いたが、本作では誠実さ溢れる弁護人スノを熱演。
学校帰りのジウ(キム・ヒャンギ)につきまとう姿はヤベー奴と思わんでもないが、ウソン先輩なら爽やか。自分もスーツにリュックで会社に行きたくなるレベル。

そして、もう1人の主人公は赤ちゃんの時に出演したCM以来、17年ぶりにウソン先輩との共演になるキム・ヒャンギ。皆んなのドクチュン(@神と共に)、そして祝イ・ハン監督作品3作連続出演♪
自閉症のジウ役をかなり悩んで演じたとか。
その演技は監督の想像を超えたそうであり、真に迫る演技に文句無しに泣くw

若手検事のイ・ギュヒョン。本作は若手検事とベテラン弁護士のバディものの側面もあり、荒削りで誠実なこの検事を愛せずにはいられない。

あと、ヒャンギのお母さんのチャン・ヨンナム。『雪道』でも親子だった記憶。この親子の再会と、息のあった演技が嬉しい。

前作からのカメオ出演がお約束の監督。
終わってから確認したが『兄への想い』のイ・レさん出てたとか。(『犬泥棒完全計画』、『ソウォン』にも主演)
どこにいた〜、ってか子役だったので、どんどん成長して分からなくなるw

万国共通に共感できるメッセージの詰まった本作。
福山雅治主演で日本版リメイク希望!
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