kirito

無垢なる証人のkiritoのレビュー・感想・評価

無垢なる証人(2019年製作の映画)
2.5
【水玉】

今年公開で、トップレベルの人気を博している韓国映画。法廷モノは大好きなので楽しみにしていたのだが・・・正直う~ん。という感じ。
フィクションを前提にすると、やりたいことはよくわかるんだけど・・・法廷モノでこのストーリーにしたのは現実から乖離しすぎているし問題では??
法律家の監修いれてないのかな。

自閉症スペクトラム障害を持つ女の子が、ある夜対面の家で起きた男性が死亡する事件を目撃。
物的証拠はこの子の持つ証言しかないという中で、自殺か他殺かを問う。

・主人公は「人権派弁護士」で活動してきて最近大手のファームに入った弁護士。
・事件は被疑者にとっては無料で行われる「国選弁護」で無罪を主張している。
・証人は「自閉症」をもつ「15歳の女の子」。
という最初の要素の時点で「被疑者」を助けるのか「証人」を助けるのかという天秤にかけることはかなり面白いなと思ったし、先が読めないと思った(題名を読まなければ・・・)。
でも、後から考えてみると、この二つは基本的には相反する要素なので、今回の映画の問題点にぶつかることは明らかだった。

[真実を明らかにするためには弁護人の前に人としての行動をとるべきなのか]
という法曹界と一般社会の認識の乖離が一番表れるところで難しい問題なんだけど・・・

あと、ナプキン訴訟の方の人権派弁護士の親しい女性の話はこの映画ではかなり雑音だったというか正確にはあってもなくても困らないからいれなくてよかった。

検察官の主体の話にすればよかったじゃん・・・

↓以下、内容についての悲しみにくれた感想。


2020.5.26
kirito

kirito