FREDDY

王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴンのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

オランダ人外交官で小説家のロバート・ファン・ヒューリックが中国の「公案小説」をモデルに執筆した推理小説『ディー判事』をツイ・ハーク監督が映画化した怪奇アクション・アドベンチャー『王朝の陰謀』シリーズの第3作である本作は、龍王事件を見事に解決し国家の危機を救った功績により判事ディー・レンチェが皇帝から授かった、この世で最強の神剣「降龍杖」を我が物にしようと企む皇后の則天武后の命を受けた司法長官のユーチが雇い入れた、様々な剣術や妖術の使い手である幻天道士をはじめとした異人組が、突如として命を宿した宮殿の柱に彫られた巨大な黄金龍に襲われるという怪事件が発生したことで、司法長官・ユーチや医官・シャトー、そして異人組の生き残りである女剣客の水月、三蔵法師の弟子・ユエンツォー大師とともに、則天武后を妖術で操っていた封魔族との戦いに挑んでいく様が描かれたものとなっているのだが、やはり今作もエンターテインメント性に長けた作品という印象を強く受けるものとなっていて、前作ではクリーチャーとの戦いを見せてくれたが今作ではそれに負けず劣らずの妖術使いとの激しい戦いを見せてくれますし、医官・シャトーと女剣客・水月とのエピソードや、ディーと則天武后との間で板挟みになっていた司法長官・ユーチの葛藤、三蔵法師との繋がりも映し出され、今作もまた十分過ぎるほど内容の詰まった気軽に楽しめる作品であることに間違いはないですね。則天武后を演じたカリーナ・ラウの妖艶かつ険呑な圧倒的存在感や、水月を演じたマー・スーチュンもまた惹かれるものがありましたし、今作も中々の何でもありなエンタメ映画だったが、最後まで面白かった。シリーズ作品の中では一番好きかもしれませんね。
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