andes

エクストリーム・ジョブのandesのレビュー・感想・評価

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)
3.9
冒頭の踏み込みシーンから本作の魅力が詰まっている。荒唐無稽ながらアクションのキレと見事な伏線回収、魅力的なキャラクターと文句なしの1本。
アジア映画的なノリとユーモア、ハリウッド映画的な撮影や編集が巧みにミックスされており、リメイク決定も頷ける。とくに編集は潔く、メチャクチャな話をテンポ良く見せて、ダレさせない。
麻薬班メンバーが実はそれぞれ強いのも、それとなく布石が打ってあり、違和感なく受け入れられる。ゾンビ呼ばわりされるコ班長、任務に徹するキム、飛び蹴りでペットボトルを飛ばすチャンなど、なるほど膝を打つ。
最後の乱打戦アクションは良いし、予想通りのキャットファイトは最高(イ・ハニ、チャン・ジニのモデル美女対決は圧巻)。ラストはスカッとするし、軽いタッチながら、「本気」の映画作りは尊敬に値する。カーアクションや宴会の"再提示"は上手いし、最後のキスで手を抜かないのも素晴らしい。観客を楽しませる気概を感じる。
andes

andes