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最高の人生の見つけ方のkuuのレビュー・感想・評価

最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)
3.8
『最高の人生の見つけ方』
製作年2019年。上映時間115分。

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演したロブ・ライナー監督による同名映画を原案に、吉永小百合と天海祐希が共演したハートフルドラマほんまハートを鷲掴みのあと温かさに包まれた。
『千年の恋 ひかる源氏物語』で共演した吉永小百合と天海祐希が2人の女性を演じ、満島ひかり(娘役がバッチし)、前川清(見たまんまやん)らが共演。
ももクロも出てたが、ムロツヨシのオタ芸はワロタし、癇に触らないムロの演技を見たのは初めてかな。
『のぼうの城』などの犬童一心が監督を務めた。

人生のほとんどを家庭のために捧げてきた主婦・幸枝と、仕事だけに生きてきた大金持ちの女社長・マ子。
余命宣告を受けた2人は病院で偶然に出会う。
初めて人生に空しさを感じていた彼女たちがたまたま手にしたのは、入院中の少女が書いた
『死ぬまでにやりたいことリスト』やった。
幸枝とマ子は、残された時間をこのリストに書かれたすべてを実行するために費やす決断をし、自らの殻を破っていく。
これまでの人生で決してやらなかったことを体験していく中で、彼女たちは今まで気づくことのなかった生きる楽しさと幸せをかみしめていく。
そして、そんな彼女たちに待っていたのは、ある奇跡だった。。。

吉永小百合の存在感は言葉にできぬほどやったし、可愛くて胸が締め付けられた。(あくまでも個人的に俄サユリストですので悪しからず🙇‍♂️)
その吉永小百合に対して臆することなく天海祐希は存在感を放ってたし、決して吉永小百合の演技に邪魔することなく仕事以上のモノをこなしてた。
やっぱ『緊急取調室』キントリの真壁有希子ウェーい✋

今作品は、無理アルやろ~や、こないに人生良く回らへんやろ~
なんて思わなくはないが、
吉永小百合主演やし、サユリストのサユリスト的こころ~(TBSラジオ『小沢昭一の小沢昭一的こころ』風にお読み下さい)で見る映画でエエんちゃうかな。
立ち姿や後ろ姿、ちょっとした表情。台詞のない所で、物を伝えられる女優
立てば芍薬
座れば牡丹
歩く姿は吉永小百合さん
見たいなんが少ない邦画界の中で、とても良い手本なんちゃうんと感じたかな。
冒頭の吉永小百合はかなり老けたんちゃうかと思ったが、女社長とアレコレ(意外にも馬が合う)行動を共にするにつれ、明るさと若さを取り戻していく点は流石!!。
邦画の高齢女優でウェディングドレス似合うのは小百合ちゃんしかいないんちゃうなんて思ったほど。
後、前川清も、忌野清志郎が唄う
家のなかではトドみたいでさ
ゴロゴロしててあくびして
時々ブーっとやらかして
新聞みながらビールのむ
家事も出来ないダメンズ夫の雰囲気が、よく出ていて良かった。
なんでも、吉永小百合が旦那役に前川清を指名したとか(マ子の天海祐希も指名)。
正直、期待はしていなかったし(サユリストとしてあるまじき行為🙇‍♂️)、今まで映画の存在は知ってたものの見遅れてたが、犬童一心監督は、テンポよく話を進めとても良かったっす。
それでいて、大病やからと云って暗い場面は少なく、ちょっとだけ最後、驚き桃の木山椒の木ブリキに狸に洗濯機でした。
重いテーマだけど肩の力を抜いて見られる作品でしたし、元の洋画と比べず独立した作品と見れば本当に善き哉作品でした。
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