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戦場でワルツをのmoMoのネタバレレビュー・内容・結末

戦場でワルツを(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

メイキング映像までちゃんと観た。
レバノン戦争、サブラ・シャティーラの虐殺についてわりと丁寧に描かれている作品。ヘブライ語と日本語のみ(英語なし)だったけど、なんでだろう?
監督はイスラエル人みたいだけど、イスラエル人の視点からここまで描けるのは凄いと思う。
単に映像作品としても細部までこだわりがあるようで良かった。

以下あらすじ

一人のイスラエル兵は、レバノンで起きたパレスチナ人虐殺に参加していたが、当時の記憶が抜け落ちている。思い出すために、関係者たちに話を聞いていくうちに、虐殺の凄惨さを思い知る。

主人公は、自分自身も戦争(虐殺)に加担していたのに、記憶がないため「客観的な視点で」事件を振り返っていく。これが皮肉というか……。なんともいえないけど、むごい。逆にむごい。

あんまりサブラシャティーラにフォーカスされた作品ってないから凄く価値があると思うし、ありがたい。

アニメがメインになってて、最後だけ実写映像入れてくるのもセンス良い。辛いけど。
ただの反戦アニメではなく、リアリティを出すことに成功していると思う。

有識者の方、他にこういう作品(パレスチナ題材じゃなくても)知ってる方いたら是非教えて欲しいです。
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