おさるのじょじへい

戦場でワルツをのおさるのじょじへいのレビュー・感想・評価

戦場でワルツを(2008年製作の映画)
4.0
日本人(少なくとも自分)には疎い中東での史実。
自分が物心も付かない時代の出来事とは言えども、まさにホロコースト同様の事件が起きていたことなど知らず、絶句しました。
兵役中のアリが休暇で地元に戻っても、人々が平常だったという一説は、日本人にも言えることではないかと感じ、胸が痛みました。平和な日本人にとっては、他国の内戦は対岸の火事だったりするので…。

通常のドキュメンタリーの中には、どうも感情移入できない作品もあるのですが、アニメーションにしたことで劇映画と同じようにストーリーに没入できました。
一度見ただけでは全様を把握しきれなかったものの、何度か鑑賞することで、アリをはじめとする登場人物の苦悩と事の重大さが伝わってきました。

PG指定はあるものの、多くの人がこの作品を見ますように。
そして世界が平和でありますように。