ハゲゾンビ

ボーダー 二つの世界のハゲゾンビのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
3.9
2018年スウェーデン、デンマーク合作。

ストーリー
孤独な税関職員のティーナは、ある日、謎の男に出会う――。
スウェーデンの税関に勤めるティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力を持っていたが、生まれつきの醜い容姿に悩まされ、孤独な人生を送っていた。ある日、彼女は勤務中に怪しい旅行者ヴォーレと出会うが、特に証拠が出ず入国審査をパスする。ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナ。しかし、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった――。(Amazonより)

普通な物と異質な物、総じて世の中のあらゆる事象に対して境界線は必要なのか?、線引とは差別か区別か?その様な事を考えさせられる作品でした。

冒頭、税関のシーンでは目線は明らかに異質な物を見る側にあり、その後中盤まではティーナの日常を描くことで境界線ははっきり区別されていました。ヴォーレの登場からその境界線はさらに強まるが、ある事件をきっかけに徐々に境界線が曖昧になっていきます。
ティーナが自身の存在に対しても葛藤していくのですが、その場面も緊迫感があって集中できました。

後半からの展開もティーナ自身がどちら側に行き着くのか非常に興味が湧き目が離せなくなりましたね。

ハリウッド大作の様な派手な展開はありませんが北欧の神秘的て情緒的な雰囲気は非常に良かったし、ティーナとヴォーレの特集メイクも素晴らかった!一見本当にそのなの?と思うぐらいでした。このメイクが無かったらこの世界観に感情移入できませんでしたね。(後で画像を調べてみたらこのお二人、とても素敵な俳優さんでした。✨)

いずれにしても一見の価値ある作品だと思いました!✌️
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