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SOLO 孤独の淵でのkuuのレビュー・感想・評価

SOLO 孤独の淵で(2018年製作の映画)
2.8
『SOLO 孤独の淵で』
原題 Solo.
製作年 2018年。上映時間 90分。

映画ジャケット無い委員会。
カナリア諸島の秘境スポットを1人で訪れたサーファーが崖の上から転落。 サバイバルをかけた孤独なバトルの中、自らの人生を回顧する。
実話に基づく作品。

親友の結婚を嬉しく思う反面、強い孤独を感じたアルヴァロは、気分転換にひとり孤島へ出かける。どこへ行くのかは誰にも告げなかった。
サーフィンをするために海岸へ向かうアルヴァロは、崖のそばで足を滑らせ海中で大怪我を負ってしまう。
持っていた携帯電話は壊れ、誰にも連絡することができない彼は、ひとり孤島で生死を彷徨い続ける。。。

今作品は海と孤島がサバイバルステージやけど、小生は雪山で軽装で彷徨った経験がある。
経緯は割愛しますが、2016年1月末やったかな。
その年は何十年ぶりかの大雪に見回れた長崎県らしくて、大村市と諫早市の中間くらいの雪の峠で彷徨った。
吹雪と夜闇で死ぬかと思たなぁ。
兎に角、デカ目の木の下で雪を凌いでは見たが
『嗚呼凍死するな』
って思ったほど。
運が良いのか悪いのか、しばらくして雪が小降りになり、朦朧とするなか、野生の鹿をみた。
幻想的だなぁなんて思ったりもしつつ、鹿が生きれるのなら、高等生物人間なら氷河期も越えたじゃないかと、自分を奮い立たせ、カバンの中の燃やせるものを燃やして暖をとった。
ほどなくして、サイレンが🚨。
駐在さんらしい人が降りてきて、なんしとっとと、110番通報を受けて駆け付けたそうで、何してるもなにも助けてくれよと経緯を話したら、
見えんのかい直ぐそこに家があると指差し、
何故、その家に助けを呼ばなかったのかと云われ、必死に生き延びようとしてた直ぐ近くに民家があるのさえ知らんかったし、民家の人が通報するなら先に助けてくれよ~🥺と思た。
ボヤキながらサバイバルしてたし、民家の人も見に来るのは怖くて通報したんかなぁ。
嗚呼、自分の鳥目を恨んだし、おっちょこちょいじゃなきゃ、こないな茶番劇しなくてすんだのにと。。。
とまぁ今作品も似たり寄ったりな話でした。
扠、その今作品はカメラワークはたしかに見事で鮮やかでした。
純粋に混沌とした自然な体験を生み出していましたし、女優さんは綺麗だったし目の保養にはなったかな。
また、CGIやスタジオのセットを多用するのではなく、実際のロケ地を多く使っている点も評価できる。
せやけど、その後、物語のひどい構成が、緊張感や不安感を台無しにしてましま。
映画は何の理由もなくメディアスレスで始まり、最初はクールに見えなくはないけど、その後は笑えるほど間抜けに感じました。
ロマンスの演出は、邪魔なだけでなく、痛々しいほど気取ってて、もともと何もないのに、ストーリーやキャラをより重要視しようとする自己中演出。
サバイバル・ストーリーは、それほどエキサイティングでもユニークでもない。
『レヴェナント:蘇えりし者』を学びたまえ。
この映画が達成しようとするすべてを卓越した技術と見事な美しさで凌駕する個々のシーンがいくつかあるのを。
また、実話であることや、見事な撮影技術であることは評価できるんやけど、映画にとって必要なものやユニークなものが何もないのに、この人の物語を映画化することに何の意味があるんかなぁ。
何なら、 
『小生の雪山遭難の巻』
を是非とも作って下さいな。
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