アキラナウェイ

SOLO 孤独の淵でのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

SOLO 孤独の淵で(2018年製作の映画)
2.5
U-NEXTは、作品数がダントツに多い。
U-NEXTのマイリストは無限増殖中。
アマプラは新作の無料配信が1番早い。新作を観たければアマプラを徘徊するのが良い。
Netflixのラインナップの殆どは他と被るので、何が魅力かと言うとオリジナル作品の掘り出し物。

それぞれに月額料金をお布施しているので、たまにはNetflixを徘徊してみる。

一人で訪れたカナリア諸島の秘境スポットで、崖から転落し負傷したサーファー、アルヴァロ。必死に助かる術を探しながら男は自らの人生を回顧する。

カナリア諸島って何処?
Wikiってみる。
アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にある、7つの島からなるスペイン領の群島。成る程。だからスペイン映画なのか。

目を奪われるカナリア諸島の雄大な自然の美しさ。
空撮を多用した、俯瞰的な映像美に息を飲む。
足を滑らせて雪崩れる砂。その砂の先は断崖絶壁。
既(すんで)のところで崖からぶら下がっている姿を遠巻きに映す映像は圧巻!!

画は美しいけど、中身としては…。

「キャスト・アウェイ」、「127時間」、「ロスト・バケーション」。数多あるサバイバル映画に比べるとやはり見劣りしてしまう。

サーファーなのに、携帯が防水仕様じゃないのは致命的ー!!

此処で自分の命は尽きるかも知れない。
極限状態で男は元恋人の幻覚を見る。
口を突いて出るのは、後悔、懺悔、謝罪の言葉。
やがて家族の幻覚を見て、同じく伝えられなかった愛情を言葉にする。

生死を賭けたサバイバルとは、まさに贖罪なのかも知れない。

ただ、元恋人と何があったのかもよくわからないし、元々無口な主人公はただ謝るだけで、ドラマとしての掘り下げは不十分。

最後にはご本人登場で、実在のアルヴァロさんが生還出来た事は勿論素晴らしいんだけど、映画としては至極プライベートな仕上がりで、自己満足で終わってしまっているのが残念。

ただひたすら綺麗なカナリア諸島の景色だけが瞼の裏に広がる。

1人で物思いに耽りたい時ってあるけど、行き先ぐらいは家族や友人に告げて行く方がいいよね。絶ッ対!!