まぬままおま

映画演説 政治の倫理化 後藤新平 1926のまぬままおまのレビュー・感想・評価

3.2
日本アニメーションクラシックにて(https://animation.filmarchives.jp/works/view/43609 )。

後藤新平の政治思想を説いた作品。
金万能の政治と人本位の政治を対置して、後者を擁立するためには、市民の政治の倫理化、それを体現するための普通選挙の実施が大事と言っている。

金万能の政治は、「党利私欲の為に頭数を以て爭ふ政権爭奪が目的」であり、「その結果が政治屋の『泥仕合』」という。
約100年前の作品だけど、今の与党政治のことを言っている気がする。

市民の政治の倫理化は大事だと思うが、後藤が少年を教育する少年団で掲げる宣誓箇条の第一に、「神明を尊び、皇室を敬ひます」を挙げている。それは当時の情勢があり限界があるが、それではやはりダメなんだよな。

歴史を繰り返さないために、映画が問いている。