おいなり

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのおいなりのレビュー・感想・評価

3.8
三部作の第一話としてはパーフェクトと言っても過言ではない出来。MS戦も濃密に描きつつ、人間描写にたっぷり時間をかけられていて、演出が非常に冴えてた。「NT」がいろいろ詰め込みすぎて要素が薄味だったので、尚更そう感じるのかも。

作画も上質。ガンダム史上一番作画がキレイなガンダム。動かしても滑らかなのに、どこを観ても一枚絵として完成度が高い。このクオリティを維持してくれるなら2部・3部も非常に楽しみ。
特にMS戦は、ありがちなズバッと斬られて爆発して終わり、ではなく、ダメージを受けたジェネレーターから火花が飛び散る様子や、ビームライフルの高温の残滓が街灯を焼く描写や、これまでありそうであまりなかった視点から描かれていて、はーすっごい、と膝を打った。
夜のシーンが多くて、またそれがかなり暗めなので、せっかくきれいなのにそこはちょっと惜しい。
クスィーとペーネロペーはどうなんですかね。僕はどちらかと言うとシュッとしたMSが好きなので……。

きちんと富野節なのに、会話劇が非常にオシャレでよかったですね。まだ始まったばかりなので何かを評価するという段階ではないと思うけど、とにかくはやく次が観たい!物足りない!
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