タカシサトウ

よこがおのタカシサトウのレビュー・感想・評価

よこがお(2019年製作の映画)
4.0
 白川市子(筒井真理子)を巡る、巻き込まれと、転落と反撃?、といった所。こういうのを“イヤミス”というのか。

 大石基子(市川実日子)は、確信的にやったのに“どうしてこんなことをしたのか分からない”と言うのが解せないので、後半はなかなか受け入れられなかったが。 

 事件に巻き込まれると、マスコミに食い物にされてしまうことや、絶対ヤバイのに、からめとられてずるずるとしてしまい、崩壊するという展開が嫌だけれど、ありそうで、後半の空回りも含めて、見事だったのかもしれない。

 あの場面はひき殺さなくてちょっとほっとしたけれども。

 深田晃司監督のは初めて。なかなか凄かった。筒井真理子は、第三舞台の重要な女優の一人と思っていたけれど、それはもう随分前のことで、今は、最初から最後まで話を引っ張れる人になっていたのだと驚いた(2023.3.26)。