あなたはこの女を狂気と見るか、被害者と見るか。序盤と後半で登場人物の見方が180度変わるサスペンス。深田晃司監督の創り出す作品には刹那の瞬間に訪れる恐怖を感じる。“横顔”だけを見ても逆の表情は見えやしない…人間の二面性と不規則性、人生の不合理さが詰まった怪作。
この映画、公開当時に観てたら年間ベスト10に入れてたと思います。すごく面白かった。
やっぱ筒井真理子はすごいですね。
さすが深田晃司監督！というべきか。
なんて引き込まれる物語なんだ…という感情と共に物語に完全に裏切られました。
そういうことか！と。
脚本が秀逸だし、筒井真理子の演技凄すぎだし、市川実日子も負けてないしで素晴らしかった。
主人公の市子や彼女の友人であり教え子の基子に対する見方が最初と最後でここまで変わるとは。
人間って本当に無惨で無情。
こんなにズバッと切り捨てられるのか…人間ってもっと良いもんだよって気持ちを完全に裏切られます。
ラストシーンの一連のシークエンスも完璧。
最後に長めのカットで終わらせるのは深田晃司監督の味ですかね。
〈キャスト〉
白川市子/内田リサ(筒井真理子)
大石基子(市川実日子)
米田和道(池松壮亮)
鈴木辰男(須藤蓮)
大石サキ(小川未祐)
戸塚健二(吹越満)
大石塔子(大方斐紗子)
大石洋子(川隅奈保子)
※2023年自宅鑑賞137本目
