月影丸とから

よこがおの月影丸とからのレビュー・感想・評価

よこがお(2019年製作の映画)
3.7
二人鑑賞

当初は新Jボラーで話題の『みなに幸あれ』を観ようと用意してたが、

今まですっかり忘れてた今作が目に入り、
先週に観たのも中々ベビーだったので、
思わず方向転換してコチラを鑑賞

…結果ベビーでした

難解の部類に入るのかもですが、
最後はっきりさせてないので

それを『更生』と捉えるか『狂気』と捉えるかは観てる人に委ねてる感がある

主人公が最後『あっち側』なのか『こっち側』なのかで、ヒューマンドラマか
ボラーサスペンスなのか、ガラッと印象は変わりそう

私たちは最後は『あっち側』かなと思いました


わざと時系列を行ったり来たり戻ったりとしてますが、
まぁ髪型と最初の言葉で、そこは大体わかる


1.半年前
2.主軸
3.四年後


見た目はほとんど変わらない主人公市子たが
置かれてる環境や精神状態が半年で全然変わっている…もう中身が別人の様


『こっち側』から『あっち側』へ…
当初は行ったり来たりしてたが、
一回行ってしまえば一方通行で戻れない、完全には戻れてない


一回『こっち側』へ戻ろうとしたが、
吐き気や過呼吸、妄想、幻覚で、もう戻れない…

それが四年後はもう…明らかに(見た目はあまり変わらないが)言動がおかしい 

まるでハンドルを数度変えるだけで
『こっち側』から『あっち側』へ行ってる…

まさに狂気の沙汰でした
(あくまで『狂気』と捉えた際の感想です)


見えない境界線を越えた辺りの機微がお見事でした


俺 73点 一言 目線が上手い、半年前までは目が、目線が色々動いてたのに
『あっち側』へ行ってからは全く動かない

でも違った答えもありそうで、
見た人各答えがありそうで、
結果結末の正解もなさそう

妻 65点 一言 完全に壊れちゃった人に車を持してはいけません!