人とお金を集める才にだけ恵まれた人間が権力を持つとこうなる。虚栄心は凄まじい。
美味しい話は自分に回ってこない、ではなくて、ウソの美味しい話を作ってみんなに回した話。めちゃくちゃたちが悪い。
青い海に青い空、ヨットとヴィラ、モデル体型の女の子、料理に酒、そして音楽。超最高じゃん、なプロモーションに一瞬でも惹かれるのは危険かも、という良い教訓になる。被験者が自分だったら、と戦慄する。主催は誰なのか、どこまで情報が解禁されているのか、現実可能か、払っていい金額か。前払い制と聞いてすかさず財布に手を伸ばそうとする自分に『一旦考えよ』と何回でも問いたい。有名インフルエンサーが言ってたから、は最低の判断基準。
何も練習せずに迎える本番。晴れの舞台、卒業式の合唱で一人だけ口パクだったのを思い出す。ヴィラではなく避難用テントであることに気付き、まだ苦笑する余裕があった人達が、数が足りない事実に辿り着くと暴徒化し始める。一線を超えた瞬間。地獄絵図が映像に残っている、それを挿し込んでくれるの笑えない。圧倒的無計画とその場しのぎ改善の末路。
なんでこうなったんだっけ？ではじめに戻るとビリーが『6000人で騒ぎたい』と言っていて面白い。
