健一

ミス・ブロディの青春の健一のレビュー・感想・評価

ミス・ブロディの青春(1968年製作の映画)
3.3
1968年 🇬🇧映画 カラー作品。

第42回アカデミー賞
主演女優賞(マギー・スミス)受賞。

ハリーポッターシリーズのマグゴナガル先生ことマギー・スミスのオスカー受賞作。

1930年代。全体主義が世界に影を落としている時代。
スコットランドを舞台とした美しく情熱に満ち芸術を愛しオシャレで、しかしちょっと危険な女性教師ジーン・ブロディと女子生徒達との交流と別れを描く学園ドラマ。

よくタイトルに『青春』と付けたな。
深い意味があるのか無いのか?
青春?本編を見る限り青春らしさは感じなかったし。
『これが私の青春!』となれば それはそれでなんとも悲しい青春。

最初の30分位観て『あぁ、やっちゃったなぁ コレ。苦手なやつだ。』と正直感じてしまった。
前半はなんとも言えないブロディ先生の完璧主義的な人物写生をグイグイ見せられて ちょっと苦痛。
だがしかし 後半から徐々に面白くなってきてラストで大爆発!
また凄い作品と出逢ってしまった。

堅物だが教師という職と生徒達を心から愛しているミス ブロディ。
しかしその愛は歪んでいるようで彼女の主張は周囲の環境、人々。そして愛する生徒達からも少しづつ疑いの目で見られていく。
このジワジワ感がたまらない。ただやはり前半部分のブロディ先生を描く部分が長過ぎる。正直キツかった。

本作でアカデミー賞を受賞したマギー・スミス。当然ながら若い!
私が初めて見た頃には既に おばあちゃん だったので(失礼!)。
やはりラストの演技が凄い! 彼女とやりあった子役の子も凄かったが圧巻の演技を最後に見せてくれます。

なんともイギリス映画らしい作品。🇺🇸とはちょっとテイストが違って。上等な紅茶でも飲んだような優越感。
ドラマとしてみるか サスペンスとしてみるか。ひょっとして好き嫌いが別れる作品かも?

もしかして
天海祐希が出演していたTVドラマ
「女王の教室」の元ネタ?
健一

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