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ロマンスドールのringoのレビュー・感想・評価

ロマンスドール(2019年製作の映画)
3.9
主題歌が好きで、こんな良い曲が主題歌の映画なら…
というきっかけで観た。

『触れることのできるこの時間も いつかは終わる
嫌だったとこも 好きだったとこも 全部よかったな』

まさにこの映画を表す歌詞だと思う。

理想を追い求めて、自分の理想のドールを作る。
その逆で夫婦生活ってほとんどの場合きっと、
お互いの理想とは違うところに日々触れていくもの。
その変化が愛おしく、それでも一緒にいたいと思い、
お互いを想いながら寄り添っていくもの。

終盤で哲雄はそれを実感して涙が止まらなくなる。

園子はドールのような理想の嫁なんかではないことを、自分だけが知っている。
言いなりになるわけでもなく、
怒るし、泣くし、浮気もする、病気にもなる、
それでも「良い奥さんだった」のだ。

永遠に続くものはないことを実感し、
夫婦というものを試行錯誤した日々。

『なんでか 幸せだったな』
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