20代の時数年間美術モデルを生業としていた人間として看過できないものがある。
美術モデルの現場というのは「モデルに指一本たりとも触れない・触れさせない」という鉄の掟があります。そういう空気を何よりも最優先してモデルと責任者で作り出します。基本的には柔らかい雰囲気の中でも一線は厳格に引く、ものすごく微妙なバランスの緊張感が漲る場所です。この空気を作るまで先人たちがどれほど苦労を重ねてきたことか。モデルに指一本たりとも触ってはならない、写真も厳禁。そうやって信頼関係築いて初めて仕事ができるんですよ。
だからな、その一線を易々と越えたこの映画は決して許すことはできませんよ私は。私たちの苦労が水泡に帰すようなことをされたんだ許せないよ。モデルの安心安全を脅かすな。あんなことは持ちかけられた瞬間に事務所に電話しなければならないんで。そもそもそんな手間かけさせんなよ。そういうことですんで星なんかつけてる場合じゃないです。よろしくお願いします。
