邦画はあまり観ない私だけど、どんなものかと思って観てみたらかなり見ごたえがある作品だった。
高橋一生さんの演技が自然で引き込まれてしまうだけでなく、蒼井優さんの透明感とナチュラルさには圧倒される。
国内の名だたる名監督が絶賛する理由がとてもとてもよく分かった。
園子の恥じらい、迷い、決意と言った複雑な感情を各シーンごとで完璧に演じていて、画面すれすれのヌードはひたすら美しい。
脱がなくたって、蒼井さんに負けず劣らずの強烈な存在感があった渡辺えりさん。えりさんが出てくるだけで久保田商会がとてもいい職場に思えてしまうからとても不思議。
尊敬する先輩の造形士だった相川を演じたきたろうさんも、飲み屋で語るシーンは涙なくして観ることができなかったし、編集なしのワンカットで最後まで見せたシーンはさすがだと思った！
ラストは悲しくも可笑しい、ラブドール職人ならではの打ち込み方ですがすがしい終わり方で締めくくられている。
なかなかの名作！
