Mizuki

イン・ザ・ハイツのMizukiのネタバレレビュー・内容・結末

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながら、移民っていうものに関しての知識が乏しくて、今回の映画で初めて知ることばかりだった。

本当に色々な理由で故郷を離れて、その新たな地でなんとか生き抜こうと奮闘してきたのが彼らで、差別や偏見、本当の故郷ってどこなんだろうっていうアイデンティティの喪失のようなものなんかによって辛い時間を過ごすことも少なく無いはずなのに、それでも、それ故に日々を楽しく生きようとしている姿がめちゃくちゃかっこよくて輝いて見えた。

夢を追いかけることって思うようにいかないことも多くて、悩み苦しむ時間の方が多いかもしれないけど、その瞬間こそ人が最も輝いている瞬間かもしれない。たとえ夢を叶えられなかったり、思い描いていたのとは違う着地点にたどり着いたとしても、その人がめちゃくちゃ頑張った結果ならそれは結果的に素晴らしい結末だし、その過程を経てたどり着いた先こそが、その人がたどり着くべき場所なんだろうなと思った。

この暑い夏にぴったりの映画だったし、暑くなればなるほど味わい深くなるし、毎年夏に観たくなる映画だな、と思います。

歌はもちろん良いんだけど、ダンスがカッコ良すぎた。生まれて初めて「ダンスってカッケー!」って思ったかも。

インザハイツの“ハイツ”は大きな意味では故郷だし、その故郷はワシントンハイツだけじゃなくてウスナビの元に集まってくれる仲間たちのいる街そのものなんだなぁと思った。
Mizuki

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