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イン・ザ・ハイツのerikaのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
3.5
ラテン・ミュージックとヒップホップの融合が夏の暑さを吹き飛ばす✨✨

ミュージカル映画はやはり映画館で観るべきかなーという事で公開初日に観てきました♡『グレイテスト・ショーマン』のような台詞と曲の割合が半々のタイプのミュージカルだと思ってたら、『レ・ミゼラブル』のようにほぼ歌で構成され台詞がそのまま歌詞になるしっかりタイプのミュージカル映画でした。登場人物が突然歌い踊り出しますので苦手な方はご注意下さい💦

ラテン・ミュージックに合わせヒップホップ調でキャラクター達が心情を歌い上げ、そのリズムに体が踊りたくてうずうずしちゃいました♪冒頭の「In the Heights」から曲にガッツリ心捕まれます💓街の喧騒がビートになる演出は個人的にめちゃめちゃツボで、『ベイビー・ドライバー』のオープニングを思い出しますね~。主人公のウスナビが経営するお店にイン・ザ・ハイツの住民が次々と訪れるのですが、キャラクターによって曲調が変わるのがまた魅力的でした。ベニーの歌声めっちゃ好き💕

曲で特にお気に入りなのが「96,000」と「When The Sun Goes Down」です。「96,000」は曲の歌い始めからめちゃめちゃ好みで、ザ・ヒップホップって感じなのとキャラの動きに合わせたイラスト風のアニメーションの演出が良き。他にもソニーの熱い主張や真上から撮られたプールでのダンスシーンは圧巻でした✨「When The Sun Goes Down」はもうそのダンスシーンが素敵すぎ!!ベランダで歌っているベニーとニーナを捉えていたカメラの視点が90度動き、2人は建物の壁を舞台に踊り出すのです。背景の夕日とジョージ・ワシントン・ブリッジも相まってすごくロマンチックなシーンでした💓

そんな曲はめちゃめちゃ好みだった『イン・ザ・ハイツ』ですが、ストーリーが共感しにくく感じたためスコアが3.5にしました💧ウスナビをはじめ登場するキャラクター達はカリブ系、ラテン系の移民達。そのため、祖国への思いとか移民問題をメインテーマとして扱っています。この移民への差別的な偏見とか"心の中にいつも故郷がある"みたいな想いは、立場・ルーツが違いすぎて想像はできるけど共感までは出来なかったです。特にウスナビのラストの選択は、え!?それでいいの?ってなりました💦とはいえ、今まで考えたことがなかった移民問題について知る良いきっかけになったので映画できちんと観れて良かったと思います☺️
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