MaShiro

ある船頭の話のMaShiroのレビュー・感想・評価

ある船頭の話(2019年製作の映画)
3.6
はじまりの映像を観たとき風景が中国っぽいこともあり、キム・ギドク風な作品を思い浮かべつつ。
でも「弓」のようなエロスもなく「春夏秋冬…春」のような人のいとなみを静かに描かれている感じでもなく。
人間の善と悪や文明と自然や信仰、ファンタジーやいろんな要素がちょっとずつちりばめられており、混ぜて薄まった感じがして。
映像は美しいし柄本明さんの船頭姿はまりすぎだし、豪華なキャスト陣なのでちょっともったいない感じがした。
エンドロールの映像で、船が河を静かに進んでいくところはやはりギドクの「嘆きのピエタ」のラストシーンを思い起こした。
オダギリジョー自身もギドクの作品に出演しているから私が意識しすぎなのかもです。
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