せーのん

ある船頭の話のせーのんのレビュー・感想・評価

ある船頭の話(2019年製作の映画)
3.6
音楽、映像がとにかくキレイです。
船頭のトイチの目から見た橋の建設という近代化に進みつつある村の姿が描かれています。
川で分断された村人を町がある向こう岸まで船で渡してるトイチ。
今は、橋を建設中で完成すれば村人たちの生活は、楽になる。
トイチもそう感じてるが本心はどう思っているのだろうか。
川の流れは、トイチの心を表してるようにも見えます。
静かで穏やかなトイチではあるが、船に乗りに来る人たちの何気ない言葉で心が揺れ動き、狂気に満ちたフラッシュバックのような映像が心の内面を写し出してるように見えました。
トイチを演じる柄本さんの演技が素晴らしすぎるんですが橋の完成後にガラッと変わってしまう源三を演じる村上虹郎の演技も凄かったです。
映画館で観るべき映画だなと感じました。
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