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ドミノ 復讐の咆哮のとぽとぽのレビュー・感想・評価

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
2.5
もはや手グセが過ぎてセルフパロディの域に達している"デ・パルマらしさ"を広い心で愉しめるか問われるハードコアファン向け作品!

正直、ISISという(本作製作当時)タイムリーな要素以外は遥か昔から使い古されたもの。シーンやカット毎に「これはあの作品のあそこの〜っぽい」とかって言えそうなくらい、あちこちに既視感を覚える。例えばレンズ越しの盗み見るショットやその行き来の中で起きる出来事・事件、スプリットフィールドフィルターの使用、クライマックスのスローモーション、そして音楽の使い方…等々。本当にコピペレベル。
映画ファンならきっと誰もが作品を見て育ってきた巨匠ではあるものの、やっぱり全盛期は過ぎたと感じてしまう。作中の舞台も「ボーンか!」ってくらい複数の国を跨ぐけれども、これだけの国が製作に噛んでいるのは、やっぱりそれくらいしないとお金が賄えなかったということか。また状況が違うけれども、例えばウディ・アレンがヨーロッパだとお金を出してもらえるから今世紀初めずっと向こうで作品を撮っていたことも少し思い出した。
ブライアン・デ・パルマ監督 × ニコライ・コスター=ワルドウ主演作品。『ゲーム・オブ・スローンズ』で裸見てきたはずなのに、彼女にうつつを抜かしたのか、拳銃を部屋に置き忘れるという凡ミスをする主人公ワルドウ。からの、有名人じゃなくてもこの状況で知らない人にいきなりスマホ向けられて写真撮られたらムカつくだろ!…という状況見られますよ。相棒死なせるバカヤロー!! そのくせ、時すでに遅しでやっと身を持って学んだのか、海外行くときは銃置いていくのに抵抗するという。遅いわ!

ガイ・ピアースは安定配役。最後まで見ても色んな意味でまるで釈然とできなかった。

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