「ドミノ 復讐の咆哮」
2020年公開のブライアン・デ・パルマ監督作をAmazonプライムで視聴。公開当時劇場鑑賞出来なかった作品。
こんな低予算映画をデ・パルマ監督でやる必要がないのにねぇ…。
CIAとISISに翻弄されるデンマークの2人の刑事の話。拳銃不携帯のミスから、相棒刑事が取り押さえた殺人犯に重傷を負わされてしまい、殺人犯も見知らぬ男たちに拉致されてしまう。
序盤から90年代ぽい撮影と不穏な劇伴は古臭く、午後ロー感たっぷり。
オランダ国際映画祭に乗り込む女性自爆テロリストの表情と攻撃映像はチグハグだが、映像表現はデ・パルマ監督らしさを感じる。
重傷を負った相棒刑事の代役として捜査に加わって女性刑事が、相棒刑事と不倫以上の関係だったって設定は不要、ノイズでしかない。
クライマックスの闘牛場での爆破阻止アクションはスロー演出で少しドキドキはするが、間延びして緊迫感が薄れるのは残念。
観客、視聴者はそんなの求めてない。設定は良いのにもったいない。
今のデ・パルマ監督にはそんな力量はないという事なのか…。