劇場公開時は身体が故障していたので、映画館に足を運べなかったのだが、それにしても巨匠なのに大した宣伝もなかったので作品があったことすら忘れていた。
感想としてはホントにデ・パルマが撮ったのだろうか？ 地方局が田舎のスポンサーに出資を募ったテレビ映画ぐらいの出来栄えであった。
内容もありがちで不倫関係は胡散臭く思わず吹き出してしまった。このまま盛り上がらずに終わるのかなと不安だったが、後半あたりでお得意の長回しカメラワークが出て少しは安心をしたが、ヤボったくどこか精彩に欠けていた。
特に論理的な理屈がある訳ではないが、あのような撮り方にするならば、デジタルよりもアナログの方が臨場感は出ると思うのだが。
これは感情論になるが、私の人生において影響を受けた人物なので擁護をするならばデ・パルマを取り巻く周辺に問題がある。仮に高齢で体調が悪いのならば、もう現場で無理をさせる必要はないでしょう。ゆっくり休んで下さい。
