まめだいふく

ドミノ 復讐の咆哮のまめだいふくのレビュー・感想・評価

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
3.0
 日本では2012年に公開された、レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス出演の映画『パッション』以来、実に8年ぶりにブライアン・デ・パルマ監督がメガホンをとったサスペンス・アクション。

 ううむ、冒頭の二人の刑事のお粗末さに不安が募る。
 裸の女に気を取られて拳銃を忘れて現場に行くわ、容疑者から長時間目を離して電話するわ、プロ意識なさすぎな二人。案の定、そこから取り返しのつかない事態に陥るわけだが、そもそもこんなお間抜けな展開にしなくても、単純に容疑者ともみ合いになって思わぬ反撃を喰らったという流れでいいのではないか?

 その後の展開は、様々な陰謀や思惑が複雑に絡み合っていき、意外な人物同士のつながりなども浮かび上がり……と、いかにも盛り上がりそうな感じなのだが、何だか全体的にフワフワしてるというか、なんとなくずっと同じトーンでストーリーが語られ、扱っているテーマの割にはいまいち緊迫感が伝わってこない。クライマックスの長時間スローモーション演出もただただじれったいだけ。結末も消化不良。ブライアン・デ・パルマ監督の作品ってこんな感じだったっけ?

 余談だけど、アレックス役、ぱっと見ベラ・ファーミガかと思ったけど、カリス・ファン・ハウテンだったのね。『ブラック・ブック』のころと全然雰囲気違ってたからわからんかった。本作でも共演しているガイ・ピアースと交際してるんだっけか。
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