【デ・パルマドミノ倒し】
ドミノは自分の1.5倍のドミノを倒すことができる。それを繰り返すことで、30枚目には東京スカイツリーを倒すことができる。
ブライアン・デ・パルマの放った『DOMINO(ドミノ)』は、『虚栄のかがり火』以来の大炎上案件で、監督自身も出来の悪さに幻滅していた問題作なのですが、杞憂。昔懐かしい午後のロードショー感を十二分に楽しめる作品だった。デ・パルマの作品は年を重ねるほどにセルフオマージュを重ね塗られ、危ない映画を観ているようなワクワクドキドキ感があります。
『DOMINO』の場合、エレベーターで靴が血だらけの如何にも怪しい黒人を捕獲するところから面白い。アニメの決め肖像画のように手錠をかけられた黒人と、捕まえた白人のドヤ顔を映し、ハラハラする手つきで黒人は手錠を外し襲いかかる。ドミノ倒しのように、レンガはズルズル落ち、ヒヤリとさせられる攻防に引き込まれます。
本作は徹底した午後ロー映画なので、アクションシーン意外は割と退屈だったりする。しかし、パワーアップした『スネーク・アイズ』を魅せてくれたりとサービス精神旺盛で、そんな目くじら立てて酷評するもんではないなと感じました。
日本公開は果たしてできるのだろうか？
