ブライアン・デ・パルマ監督79歳の『パッション』以来8年ぶりの新作で、デンマーク・フランス・イタリア・ベルギー・オランダ合作でハリウッド資本でない何故かデンマークが舞台のサスペンス映画。
シネスコが多いデ・パルマ監督映画には珍しいビスタサイズ作品。脇でガイ・ピアース出てるけど彼でなくてもいい感じだし、あまり有名でない俳優陣がメイン。際立って長回しもないし、多重画面処理はあるビデオ場面だけと、らしさが少ない。
救いは、ヒッチコック・テイストが前半にあるのと、クライマックスの闘牛場の展開は流石にデ・パルマのケレン味色が出ていてホッとしました。
それにしても、東京2館で全国計13館の狭小公開が何より寂しいけれど、またブライアン・デ・パルマ監督作品が映画館で観られて幸福です。