Kin

ドミノ 復讐の咆哮のKinのネタバレレビュー・内容・結末

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

勿論デパルマファンなのでこの点数。

最初のうっかり忘れ物は、殺しのドレスのうっかり結婚指輪やうっかりパンティーを彷彿としニヤニヤ。エレベーターから屋根のシーンはめまい・フューリー・殺しのドレス・ブラックダリヤ・悪魔のシスターー、落下から落下後はファムファタールを想起させられワクワクが止まりません。

ちょっと残念なのは、いつものデパルマ節の風が吹けば桶屋が儲かるシステムが見られず、思いっきり直線的な偶然でことが運ぶこと。これはこれでコントみたいで清々しいけど。

飛行機のスマホのシーンは胎児のエコー写真まであって悪魔のシスター。笑

断首シーンはリダクテッドやカジュアリティーズな流れで、物語りがどちらの方向に向かうか判断出来ず、少し居心地の悪い思い。

ラストの闘牛場は、ほぼスネークアイズのリメイクでほぼスローモーション。このシーンは本当は色々と目線が変わって闘牛シーンと相まって盛り上がるはずだったんじゃぁ…予算やら何やらの都合で敵わなかったんだよね、きっと。160分パージョンを公開してくれ頼むから。このシーンはスネークアイズ・パッション・ボディダブルのドリル等思い出してさらにワクワク。

そしてクライマックスの自爆テロを阻止したのは不倫お姉さんの金的、そしてラストお姉さんの唐突な銃弾でめでたしめでたし。終わり方の唐突さがほぼめまいみたいで若干の置いてきぼり感が嬉しかった。題名通りまさしく不倫が成就しなかったお姉さんの復讐の咆哮でした。

ってことで、文句や戸惑いはあるものの、とっても堪能させていただきました。デパルマありがとう。次も期待してます。まだまだ長生きしてください。
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