「銭や銭ぃ!ぎょーさん稼ぐんやぁぁぁ」という清々しいまでの欲望を叶えるために，無謀とも思えるプロジェクトに挑んだ男達の物語．こんばんわ．三遊亭呼延灼です．
でも本作は本邦では不利だった気がいたします．というのも「プロジェクトX」でこの手の物語は，食傷気味だったから．しかも，プロジェクト自体が失敗に終わったとなれば，どうしたって尻すぼみになるわけでして，前半の高揚感と終盤の寂寥感の区分処理が上手でなければ，極端な言い方をすれば視聴者は「損をした」という感想を抱きかねません．しかも本作の場合，無一文になった虚無感をアーミッシュの素朴・質素な生き方で埋めようとしているようにも思え，「そりゃないぜ，ヴィンセントさん!」って愚痴の一つもこぼしたくなりました．尺をあと10分足して，そのあたりの人間関係やら心象を足していれば，本作の印象もだいぶと違っていたと思われました．
愚痴といえば，アントンさんの奥様もよく事後にヴィンセントさんと家族関係保っていましたよね．普通，旦那がヴィンセントさんの口車に乗った挙げ句FBIに逮捕となれば，自宅を出禁にするくらいはすると思われますが．しかも会社に留まっていれば高給が保証されていたのに・・・
あと個人的にはサルマ・ハエックさんの外の人にピンヒールで踏まれたかったです．現場からは以上でっす!
