このレビューはネタバレを含みます
「陽気な兄ちゃん達×真木よう子」
おフランス映画。実話ベースであるけど最後の注釈にはしっかりと脚色していますよという文言が入る。というのも終盤の怒涛の銃撃戦が盛っているというのは当然ですが、実際には教師は殺されてしまってるらしいんですよね。これをエンタメの為の脚色と取るか、過去無くなってしまった人が生きて戦える追悼的な意味でのIFストーリーと取るかは人に寄りますかね。
過酷なミッションに挑む兄ちゃん達は最初から銃撃戦の間までどこか楽しげです。「コイツらなら子供達全員を救ってくれる!」という安心感があり自分は好きでしたけど、何ならテロリストの奴らですらノホホンとしてます。緊張感を求める人には物足りないかも。でもある意味リアルではあります。ストックホルム症候群という言葉がある通り人間は長期に渡って緊張感を持って敵対し続けるとか難しいですからね。
演出面的にもどこか柔らかい雰囲気でユーモアを時々入れたがります。野ションする真木よう子。水一気飲みする真木よう子。寡黙でコインを弄ってる兄ちゃんと若い兄ちゃんとのやり取りとか。でもベース実話だし人死んでるし。そういうことを訴えてくる割にふざけるのはどっち付かずになって良くないかもですね。
