あーーーーーーーーーーーーーー
ちゃんと酷い‼️
どうしても、絵柄や人物の年齢的に「冒険物語❣️レッツゴー!」っていう印象を抱きがちだけど、やっぱりちゃんと「ガチ冒険物語」って感じする。逃れられない傷、防げなかった傷、そういうのをしっかりと負っていく。子供が主人公だからって生ぬるいことしてこない。やっぱこれがすごくいい。
だから、割と綺麗事じゃない部分も多いなって思わされるんよね。ナナチは未だにモノローグでミーティの名前を頻繁に出すし(つまり、出会ったら仲間❣️みたいな冒険物語補正かけてる訳ではなくてミーティへの想いがあるからついて来てるって感じさせられる)、メイニャはプルシュカから溢れ出してる液体を舐めたあとゲップしてるし、リコは泣きながらでもそれでも腹は空くからしっかり食べるし。こういう「生きること」の見つめ方がちゃんとしてて、あーこういうとこもいいなぁってほんま思った。
アニメ1期のレビューでも書いたんだけどやっぱ、「ここまで提示したらあとはもう分かってくれるだろ?」っていうスタンスは本当に好感。特に、ナナチの「この道で合ってるよ」っていう一言に押し寄せる重さ。そこにフラッシュが入ったりモノローグが入ったりしない。その一言と、廊下の映像で十分心にクる。
あともう1つ印象的だったのが、ナナチの言葉が流れながらレグが水中に潜っていくところ。ナナチが「そこは問題ないんだが…」って言っているところで生き物が襲ってくる。もうその映像があるから、ナナチの言葉はそこで切られる。観客に「ナナチが警告しようとした物はこれだって分かってくれるだろ?」って信頼してるんだなって。
アニメ1期から通してだけど、やっぱあの3人の役割ってちゃんとおもしろいんだなぁって改めて思わされもした。
ちょっとサイコっ気ある分、合理的に考えたりできるけど人間である以上呪いや身体的な限界があるから動くに動ききれないリコ。
地上の者に無い知識も持ちながら、ミーティを想う気持ちものしかかって、誰よりも「生かすこと」が優先的に思考の中にあるナナチ。
リコが「無知の恐れ知らず」なら、ナナチは「知ってしまったが故の臆病」なのかもしれない。
そんな中、いつも危険だったり、精神的苦痛を伴ったりする役目をやらされるのは、誰よりも頑丈で多機能なレグ。でも彼は誰よりも人間らしい情や優しさや弱さを持っている。いわば、「出来てしまう」という残酷さが何度も出てくる。それでも、そんな残酷さから逃げられないのがまた「冒険」の持つ試練。いいな〜!!!!