アイーダ・スルガンという、公務と私情の間で揺れ動く女性。この作品のベルリと並んでのもう一人の主人公アイーダ・スルガンというキャラに迫ってここはレビューしていきたい。アイーダ・スルガンというキャラクターは、序盤Ｇセルフに乗ってクラウンを襲い、ベルリたちに迎撃され、キャピタル・ガードに捕らえられるという登場をするキャラクターである。そして彼女を助けに来たカーヒルを彼女を守る形でベルリが殺してしまい、その恨みをベルリに対して持つが……という心情を持つキャラである。その彼女がベルリに助けられっぱなしという風に物語は展開していくのだが……それを彼女やその周りの人間がどう受け止めているかという点がポイントである。カーヒルを殺された、許せない、でも助けられている、高貴な者として感謝は示さなければならない、その狭間で揺れ動くのが、アイーダ・スルガンというキャラクターだと自分は考える。つまり周りから求められる自分と、そうではない自分その葛藤が描かれていて、所謂姫キャラとして非常にに魅力的なのだ。
