よーだ育休中

レオンのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

レオン(1994年製作の映画)
4.0
NYで孤独な暗殺稼業に身を入れるイタリア系移民のLeon(Jean Reno)は、アパートの隣人である少女Mathilda(Natalie Portman)の顔に虐待の痕を見てとる。麻薬を巡るトラブルから家族を皆殺しにされてしまったMathildaは、窮地を救われたLeonの元で暗殺術を学ぼうとする。


◆深く印象に残るキャラクターたち

仏を代表する映画監督・Luc Bessonのハリウッド初監督作品。どこか不完全ながらもハードボイルドなキャラクター達は、とても強く印象に残る。

☑︎ Leon(J.Reno)
本作の主人公。真丸なグラサンとぺたんこイスラムワッチが印象的な孤高の凄腕暗殺者。英語の読み書きができず、根無草だからと観葉植物の鉢植えにシンパシーを感じるような一面を持つ彼が、Mathildaとの同居の中で、次第に安らぎを覚えていく。J.Renoの無骨な演技が素晴らしい。

☑︎ Mathilda(N.Portman)
本作のヒロイン。父・義母・義姉との関係が悪かったものの、唯一弟だけが心を許せる家族だった。一家を惨殺された際にも、弟の死にのみ心を痛め、現場からこっそり形見のぬいぐるみを持ち出す。何かと頭の回転が早くて機転が効くとっても賢い子。当時まだ13歳のN.Portmanがめちゃくちゃ可愛い!もうびっくりするくらい可愛い!(ロリコンじゃry)

☑︎ Stansfield(Gary Oldman)
本作のヒール。DEAで役職に就きながらも裏でNYの麻薬取引を行う悪徳捜査官。クラシックを聴きながら独特のポージングでクスリをキメる困ったちゃん。(フィフス・エレメントでも似たようなヒールを演じていた記憶が…)G.Oldmanも演技の幅が広い!

みんな見た目や行動のインパクトがすごい大癖者ばかりなのに、どこか歪で不完全なキャラクターであることがより強く作品を印象付ける。L.Besson監督ってカット割も面白いけど(助けを求めるMathildaに光を当てて扉が開いたことを表現するシーンは特に印象深い!)、それと同じくらいにキャラメイクが上手いなぁと思う!TAXiやトランポーターなんかも魅力的なキャラが多かった印象!


◆ストーリーもグッとくる!

孤独なはみ出しもの同士が肩を寄せ合って心を通わせるストーリーにほっこりするし、マンションの襲撃や、終盤の怒涛の展開と、緩急の付け方もすごく良かった。

奇しくも毒親から解放されたMathildaの迎えるラストシーンにも心が震える…!
序盤の何気ないワードが伏線になっていたり、象徴的なアイテムを意味のある使い方をしたり、この着地点は想像していなかった上に映画大好き妄想厨の好奇心を刺激しまくる終わり方で凄く良かった!!


*雑記*
LeonとMathildaのものまねショーも凄く良かったです!TWICEのPV(What is Love?)でチェダーペアはこのシーンをパロっていたのね!もっと早く 脱・NO LEON したかった!笑