枠

レオンの枠のネタバレレビュー・内容・結末

レオン(1994年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

・「子どもだから」って理由で殺しもダメ、タクシーもダメっていう社会的な通念を、意志の強さで黙らせるマチルダの強さが悲しい。
・ごっこ遊びや水のかけあいで無邪気に遊んでる2人を見ても、この時間が長続きしないことが同時に思い出されて切なくなった。
・子どもだから、自分がやったことがどこまで大きくなるか、想像しきれない無垢さが逆に愛おしい。それを守るレオンの背中は頼もしい。
・エンディングテーマの歌詞で「僕はいくつもの顔は持っていない 被っている仮面は1つだけ」っていうセンテンスが出てくるけど、これがレオンにドンピシャすぎて唸った。殺し屋という皮を1枚剥いでしまえば、ただの寡黙で優しさを捨てきれない男が残る。それを分かってくれと訴える歌詞が寂しかった。
・ターゲットに、マチルダからのプレゼントと告げてピン渡してからの自爆は流石に鮮やかすぎた。それを、大人でいろいろ見えてる中でやってしまうレオンの空っぽさもしんどい。愛してたんだなぁ。
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