シネマスナイパーF

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ーのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)
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僕が小松菜奈大好きすぎだということを抜きにしても、彼女が一度退場してからが明らかに残念かな
咽び泣けませんでした
僕はメインの登場人物以外に割と泣かされそうになった


六王寺病院の節々から負のオーラを感じる
何の気なしに後ろに映りこむ、患者による習字作品には「寒い」と書いてある
正直ツボというか上手いと思ってしまうカラオケ大会の選曲、後ろ向きな曲が多くて…あずさ2号とか最高じゃねえか
彼らを隔離すべき対象だと思い込まず、ちゃんと彼らを受け入れてあげられる全ての人々が生きやすい世の中をこそ実現すべきで、彼らをあの場所に送り込むことが解決策だと思ってはいけないこと、あゆいは彼らが落ち着ける場所としての役割を持った場所でもあるということがちゃんと伝わってくる
患者役の方々の演技など、様々なディティールや拘りを感じ、本当に素晴らしかった

ただ外出てからだよ問題は
秀丸さんが事態を起こしてから後があまりにも淡々とレールを進んでいくだけで非常に残念
チュウさんにはなんの問題も起こらないためエモーションが法廷シーンに集約されるわけだけど、そこも正直すいません、泣かせにしても安っぽすぎます
由紀ちゃんが病院を出て行って放浪して朝日を見てなんか頑張ろうと思ったようですのいう回想も、病院内ではまだ彼らの問題の原因を描くためとして受け入れられてた回想が今度は概念的なイメージ映像として雑に組み込まれ、それぞれの朝っていうのはこういうことです!!と捻じ込まれた感じがしてしまった


惜しいかな
病院から出ないうちは本当に素晴らしかった
チュウさんが体調が大変な中まだまともに動ける人っていう都合のいいキャラクターに見えてしまっていたことも少し残念
ただ、痛みは充分に伝わりました
いい話でした好きな話でした
小松菜奈最高